シカゴからロサンゼルスまで

ヨッ、調子どう?

雨の日には秦基博の「Rain」が聴きたい

 

 

ー10月中旬、東京には季節外れの雨が降る。

 

靴は雨を吸って濡れて、傘から垂れた水が電車の中をぐっしょりと湿らせている。どこに行くにも億劫になってしまう気持ちと寒さが相まって、なんだか雲がため息をついているみたいに冷風が乗り換えのホームを通り過ぎていく。

 

 

こんな雨の日には秦基博「Rain」が聴きたい。

 

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この曲は2013年に公開された新海誠監督の作品『言の葉の庭』の主題歌になっている。

 

言葉にできず凍えたままで
人前ではやさしく生きていた

しわよせで こんなふうに雑に

雨の夜にきみを抱きしめてた

 

youtu.be

 

『言の葉の庭』は新宿御苑を舞台にしたアニメーション作品で、主人公の秋月孝雄(15歳)と教師の雪野百香里(27歳)のほろ苦いラブストーリーである。

 

二人は雨の日だけ会える関係。雨が降ったら1限をサボって、仕事を投げ出して、あの人のもとへ会いに行く。

 

子どもの頃、空はもっと近かった
だからそらの匂いを連れて来てくれる雨は好きで、雨の朝はよく地下鉄には乗り換えずに改札を出る

『言の葉の庭』より

 

ー今年の梅雨は短くて、春が終わったとたんに夏が来たみたいで少し寂しかった。

 

ようやく夏が終わったと思ったらもう冬が顔を出していて、慌てた梅雨が遅れて追いついた。

 

予報外れの雨に降られたときはムカつくけれど、傘を差して歩くのは嫌いじゃない。チャプ、と水たまりを踏んで遊ぶ小学生を片目にあの人は今何をしてるのかな、と思う。

 

朝起きて雨が降っているともう学校なんて行く気が失せて、二度寝をするんだっけ。

 

道路わきのビラと壊れた常夜燈

街角ではそう だれもが急いでた

きみじゃない 悪いのは自分の

激しさをかくせないぼくのほうさ

 

雨の日に無理やり外に連れ出して、お互いびしょ濡れになって、雨が上がるまで公園の屋根に座って話をしていたい。

 

そのうちに虹がかかって、ふいに「雨の日も悪くないね」なんて言えたらもう少しだけ温かいひとになれる気がする。

 

そんなことを考えながら、傘をさして渋谷のスクランブル交差点を歩いている。

 

 

雨、止んでくんないかな。