シカゴからロサンゼルスまで

ヨッ、調子どう?

今週の一枚「昭和九十年/アーバンギャルド」

 

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収録曲

1.くちびるデモクラシー
2.ラブレター燃ゆ
3.コインロッカーベイビーズ
4.シンジュク・モナムール
5.詩人狩り
6.箱男に訊け
7.昭和九十年十二月
8.あいこん哀歌
9.ゾンビパウダー
10.平成死亡遊戯
11.オールダウトニッポン

 

松永天馬(Vo.)により結成され、2007年に浜崎容子(Vo.)の加入により活動を本格化させた4人組バンド・アーバンギャルド。

 

男女ツインボーカル、ギター、キーボードという特殊な編成で、自らを「トラウマテクノポップ」と称している。その言葉通り、松永天馬(Vo.)が描く世界観は死や性をテーマにした重い内容が多い。それをポップなサウンドで一層不気味にしていくのが彼らの音楽だ。

 

そんなアーバンギャルドが究極のコンセプトアルバムとして打ち出したのが7thアルバム『昭和九十年』である。

 

ー交錯する過去と未来、そして現在。生と死。
昭和九十年はパラレルなもう一つの二〇一五年。そこは戦時下である。
街には幽霊があふれ、彼らはネット上で会話し、生の幻を追っている。
人々はSNSによって情報管理され、管理し合い、言語統制がひかれている。
廃墟になった東京で発見された、バンド初・至極のコンセプト・アルバム。
殺すな、殺すな、言葉を殺すな。

 

背筋が凍るような音楽、言えば聞こえはいいが実際は衝撃の問題作。昭和の歌謡曲テイストで、浜崎容子(Vo.)の放つポップな雰囲気に気を許すとアルバム全体に浮遊するおぞましいメッセージに一瞬で飲まれてしまう。

 

その中でも特に「昭和九十年十二月」という曲が異端で、気になる人は歌詞を検索してみてほしい。ちなみに昭和九十年が本当に実在していたら、西暦2015年を指すらしい。

 

この間バイト先でライブをちょこっと見たが、ファンに日本帝国の国旗を永遠と振らせていた…。恐ろしい。とにかく恐ろしい。が、そこに怖いもの見たさに覗いてみたいという興味を惹かせるのだから凄いバンドだ。

 

 

 

昭和九十年 通常盤 CD

昭和九十年 通常盤 CD