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【ライブレポ】2017.12.22 ハルカミライ@渋谷クラブクアトロ

  

 

今回は12/22(金)に行われたハルカミライの「俺達が呼んでいるツアー」初日、渋谷クラブクアトロのワンマンライブをレポートします。

 

2016年4月にインディーズレーベル・THE NINTH APOLLOに所属してから、持ち前の根性でライブをとにかく重ねてきた彼ら。

 

そんなハルカミライがついに渋谷クアトロを埋めました。キャパ越えのソールドアウトです。

 

 

以下、ライブレポートになります。

 

 

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2017.12.22

 

その日は、なんだかソワソワしていた。

 

ハルカミライ「俺達が呼んでいるツアー」の初日公演がバンド初の渋谷クアトロでのワンマンだったからだ。

 

僕が最後に彼らのライブを観たのは、2017年4月13日に渋谷O-Crestで行われた「YOU MY ALL vol.3」以来だった。

 

当時はSIX LOUNGEとの対バンで、彼らのツアーなのに目当ての客が半々という感じだった。

 

だから、それから8ヶ月、果たして今の彼らに渋谷クアトロが埋められるのか、とにかくソワソワしていた。

 

 

開演ギリギリに着くと、それか杞憂だったことを思い知らされた。

 

クアトロは彼らの客でパンパンに埋まっており、売り775という、渋谷クアトロでの最大キャパを軽く超えていた。

 

ソワソワが嬉しさに変わり、ジンジャーエールを一気に飲み干したあたりで、ハルカミライのメンバーがステージに姿を現した。

 

 

橋本学(Vo.)はいきなりアクセル全開で、マイクをぶんぶん回している。ハシモトマナブは興奮していると滑舌が悪く、しゃがれ声なので叫んでいる内容が聞き取れない。

 

間髪入れる隙もなく、彼らの1stアルバム『センスオブワンダー』の1曲目「君にしか」がプレイされる。

 

橋本学(Vo.)がしきりにクアトロぉ!と叫びながら、ハルカミライのこれまでの軌跡をたどるように代表曲である「カントリーロード」が次発を切った。

 

いきなり観客にダイブしたり、柵前を駆け回ったり、とにかく熱量が溢れ出すのを止められないように序盤から飛ばしていくフロントマン。

 

いきなり全速すぎて大丈夫?とこちらが心配するくらい今日の彼らは張り切っていた。

 

 

その後はデモ音源時代の「革命前夜」や、先月リリースしたばかりの2ndアルバムから「ウルトラマリン」「predown」などの曲を織り交ぜながら、ライブが進んでいく。

 

2016年4月にTHE NINTH APOLLOの所属が決定してから約1年半、曲の幅も増えた彼らのライブはより見応えのあるものに変わっていた。

 

橋本学「なんかずっと、ソワソワしてました。大地(Gt.)なんてほとんど座らずにウロウロしてたよね」

 

半分夢見心地なのも仕方ない。彼らにとっては初めての渋谷クアトロでのワンマンライブで、さぞ浮き足立っていただろう。

 

 

そんな緊張もどこえやら、ライブ中盤の「春のテーマ」では観客のフロアど真ん中に橋本学(Vo.)が飛び込み、「僕ら世界の真ん中ぁー!」と大合唱が起こった。

 

いくら売れても、大きなライブハウスに進んでも、そこを自らの空間に変えてしまうのがハルカミライのいいところ。

 

青臭くて、まっすぐな彼らの今を生きる勢いに圧倒され、胸が熱くなった。

 

 

「この曲をここで歌いたかったんです」と橋本学(Vo.)が言うや否や、彼らにとって思い入れのある「21世紀」がプレイされる。

 

優しげなイントロから徐々に温度を上げていくメロディに、フロアのボルテージはMAXに到達した。須藤俊(Ba.)の激しいパフォーマンスに観客は湧いた。

 

熱のこもった語りから、そのまま「アストロビスタ」へ突入。彼らの振り幅を最大限まで引き上げたこの曲が、照明の光に包まれて静かに爆発した。

 

眠れない夜に私、ブルーハーツを聴くのさ

独り占めできる ドキドキがあるんだ

 

この曲と繋がるストーリー仕立てで新しいMVになって脚光を浴びた「宇宙飛行士」は壮大なスケールで描かれる空間が、暗闇に映え、フロアはその優しい歌声に満たされた。

 

流星に追いついて 君に手を振るから

地球から大きな 望遠鏡で探したい

 

 

そして橋本学(Vo.)から報告が。なんと3月にハルカミライとして初めてのシングル曲を出すらしい。

 

そのなかから春をイメージして作ったという新曲「それいけステアーズ」が演奏された。

 

リズミカルで細かい歌詞からサビヘ。さくらさくらぼくは、というちょっとむず痒くなるようなフレーズを情緒的に歌い上げ、本編最後の曲である「ヨーロビル、朝」へ。

 

裏声を使い分け、綺麗なハーモニーを奏でる橋本学(Vo.)の目は明らかに未来を見据えていた。ここはまだ通過点だと言わんばかりに、彼らはステージを後にした。

 

 

観客だけが残された暗闇の空間では、熱烈なアンコールが起きた。夢を見ているようだった。彼らを待っている人たちがこんなにたくさんいる。

 

そんな期待に応えるように、アンコール、そしてWアンコールで新曲をさらに披露した。

 

終わったか…と完全燃焼したのも束の間、橋本学(Vo.)がまたも観客にダイブした。

 

そして本日二度目の「ファイト!!」そして「俺達が呼んでいる」の連続フックでノックダウン。完全にやられた。

 

熱すぎる。こんなの反則だろ、と思った。

 

最初にソワソワしていた気持ちを返してほしい。

 

それくらい堂々としていて、クアトロの箱に収まりきらない新芽の台風のようだった。