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ヨッ、調子どう?

音楽は世界を救うのか!?神聖かまってちゃん編

 

 

この世界には、音楽を必要とする人がいればそうでない人もいます。

 

大森靖子は「音楽は魔法ではない」と言い、Yogge New Wavesの角舘健悟は「音楽は魔法だよ」と言いました。

 

音楽は世界を救うのか!?

 

今回は神聖かまってちゃんというバンドを通してそれを考えてみたいと思います。

 

 

 

神聖かまってちゃんとは

 

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神聖かまってちゃんは2008年に結成された4人組バンド。ニコニコ動画やYouTubeなどの動画配信を行い、2016年からは主催イベント「Net Generation.」を毎年開催しています。

 

結成当初は一般公募枠でサマーソニック2009への出演し(1曲で終了)翌年には1stミニアルバム『友達を殺してまで』が第3回CDショップ大賞の準大賞を受賞、2ndアルバム『つまんね』であのワーナーミュージックからメジャーデビューなど、業界でも奇異な存在として注目されました。

 

2011年にはTBS「Coming Soon!」で初の地上波出演を果たし、強烈なパフォーマンスで話題となった翌日にリリースした4thアルバム『8月32日へ』はオリコンデイリーチャートで4位を記録しました。

 

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かまってちゃんのメンバーは皆いじめられていた経験があり、当時は「引きこもりの救世主」としてメディアで取り上げられたり、2ちゃんねるでは炎上行為を働いたりと、色々と物議を醸していました。

 

特にボーカル、の子は渋谷交番前で生配信をして警察と揉めて拘束、ライブ中に放尿や血流、未成年を妊娠させたという噂まで立ちました。 

 

キチガイバンドと呼ばれて。

 

そんな神聖かまってちゃんは今年で10周年を迎えました。

 

 

 

死にたい人の処方箋

 

以前このブログでも神聖かまってちゃんの曲を紹介したことがあります。

 

彼らの楽曲の最大の魅力はボーカル、の子が書く鬱屈とした歌詞をシンセサイザーによる美しいメロディで儚くセンチメンタルに昇華させている点にあります。

 

 

 

 

また、の子の歌声も曲ごとにボイスチェンジャーで改変され、それすらもメロディの一部として構築されてしまいます。

 

 


  

 

暑い時には辛い物を食べたくなるように、死にたいときには彼らの曲が処方箋になることがあります。

 

の子が何度も叫ぶ「人生がうまくいかない気持ち」や「死にたくても死ねない気持ち」が一見拙いように見えて、実は本質を捉えていて焦燥的で刹那的。彼らの音楽はこれまでたくさんの人を救済してきました。

 

 

 

10年経っても変わらない

 

神聖かまってちゃんは今年で結成10周年を迎えました。

 

以前の記事でも書きましたが、彼らの音楽にはここ数年で明らかな変化の兆しが現れています。初期の内省的で鬱屈としたものから、最近では『進撃の巨人』のED曲を手がけるなど幅が広がっています。

 

この変化についての子はインタヴューで語っています。

 

「の子は大人になった」とかよく言われるんですよ。でも、「だからどうした?」っていう感じなんですよね。「そりゃ、なるだろ」っていう。

今でも、「こういうの子さんであって欲しい」っていう気持ちを持っている人もいると思うけど、僕らはそれを裏切ってきたし、裏切っていきたい。僕らの病んでいる曲だけ好きっていう人の期待には応えられないから。

 (神聖かまってちゃん・の子が語る、20代からの成長と現代への怒り - インタビュー : CINRA.NET)より

 

 

しかし、彼らは10年経っても変わっていないのかもしれません。

 

常に斜め上を向き、リスナーの期待を裏切っていく姿勢は今も変わらず、世間に噛みついています。

 

その証拠として、今年の6月にYouTube上に"33歳の夏休み"という曲がアップされました。

 

 

 

 

これは神聖かまってちゃんの10年を総称するものであり、これからの彼らを象徴するMVでもあります。

 

音楽は世界を救うのか!?

 

少なくとも43歳、そして53歳の夏休みを迎えている頃には、分かるはずです。